25才で営業職からプログラミングに挑戦
営業職
宮田 大聖さん
- まずは前職での経験やプログラミングを勉強しようと思ったきっかけを教えてください。
文系の大学を出て新卒で入った会社では、電力会社での営業職として働いていました。
入社した当時は、日本で初めての“電力の自由化”に向けて新しい事業を立ち上げる時期だったので、営業のほかにも、WEBシステムの仕組みを整えたり、マーケティングについて考えたりといったことを幅広く経験できました。
そんななか、お客さんを獲得できても管理システムが正確に動かなかったり、コールセンターと連携するための顧客管理システムがないとビジネスとして成功しないということを感じていました。
そこで、営業ですがVBAなどのツールを作るなど、自身でも試行錯誤しながらシステムの改善に取り組むようになりました。
その頃からプログラミングについて少しづつ勉強してみようと思うようになり、最初は中学高校の頃の技術の本に書かれている古いコードを見返してみたり。笑 そこから、無料のプログラミングサイト(Progateやドットインストールなど)で勉強してみたりと完全に手探りの状態でした。
そんなとき、社内のSEに自社のシステムを何で作っているかと聞いたところPHPで作っていると教えてもらい、PHPの学習方法や手順を教えてもらいました。
せっかく学習するなら、しっかりと習得したいと考えスクールを検討しましたが、東京への通学が必要なものばかり。当時は地元の神戸に住んでいたため、仕事をしながらでも効率よく学習ができるオンライン・マンツーマン指導のCodeCampを見つけました。
他のサービスも見ていたのですが、現役エンジニア講師から指導が受けられるという点やレッスンの手厚さ、口コミの良さで決めた感じです。
- 実際にCodeCampで学習してみての感想はどうでしたか? 仕事と学習を両立するために工夫したことなどがあれば教えてください。
プログラミング学習は、CodeCampを2ヶ月間集中して受講しました。学習を始めるにあたり、決めたことは朝と夜に必ず勉強時間を1時間取るということです。
仕事はいつも19、20時ごろには終わって帰ることができたので、平日の夜も勉強時間が取りやすかったです。21時~23時台のレッスンも頻繁に活用させてもらいました。また、仕事が休みの土日は朝から夕方までみっちりと勉強していました。
空いている時間はプログラミング学習に充てるようにしていましたが、学生時代から現在まで陸上競技を続けていて、そのトレーニングも毎日欠かさずに並行しながら学習していました。
いつも、ウエイトトレーニングやランニングを30分~1時間くらい集中して行っているのですが、プログラミング学習の休憩がてらにトレーニングを組み込むという形にすることで、続けることができました。
プログラミングを勉強すると脳が疲れるんですが、それをトレーニングの筋肉疲労で上書きしていく感覚で、リフレッシュができ、自分にとってはこの方法が向いているんだなと感じました。
プログラミングの学習をはじめてみるとわかると思うのですが、「体を鍛えること」と「プログラミング技術を鍛えること」は全く異なるようで、よく似ているなと思います。
仕事だけでなく、こうした日常の自分の日課とも並行して頑張ることができたのは、プログラミングをやればやるほど理解できるようになって楽しくなってきたこと、講師のみなさんからの手厚いサポートのおかげだと思っています。
最初は複数の先生からレッスンを受けていたのですが、その後は自分に合っていると思った先生に固定して学習を進めていきました。特に高野先生と池田先生にはよくお世話になりましたね。
自分の書いたコードをレビューしながら上手く動かすための書き方を指導してくれたり、実際の現場ではこういう風に書くということを教えてもらったり。
オンラインということでどこまで手厚く指導が受けられるのか不安も合ったのですが、実際に受けてみるとリアルで指導されるのと変わらないクオリティだと感じました。
- 学習をしていくなかで転職についてどう感じていましたか?やりたい仕事などは明確にありましたか?
CodeCampでプログラミング学習を始める前には、特にこうなりたいという明確な目標は持っていませんでした。ただ、今の会社に就職して3年経つし、25才という年齢だったので転職することもありかなと考えていて。
まずは、自分で手を動かしてプログラミングについてもっと知りたい、体験したいという気持ちでした。それが、今の自分から新たに一歩を踏み出すきっかけになるのではないかという期待が先にありました。
実際にプログラミングを学習してみて、WEBサイトや顧客管理のシステムにも興味が湧いてきたので、第二新卒として0からそうした業界に転職したい、チャレンジしたいと思うようになりました。
- 転職するにあたり、苦労したこと、またCodeCampの転職サポートはどうでしたか?
転職活動では、希望職種としては当初はWeb系エンジニアを希望していました。しかし、話を聞きに行ったり、面接を受けたりするなかで自分の条件に合う職場に出会うことがなかなかできませんでした。
そこから視野を広げ、今やりたいと考えていることだけに絞らず、探していくことにしました。 自分のこれまでの経歴や希望する条件を客観的に見たときに、研修サポートがあったり、先輩から知識を教えてもらえたりする会社が良いのではと思ったんです。
これから長い目で見て成長できる環境に身を置きたいと考えて、いまの会社に転職することを決意しました。
CodeCampの転職サポートでは、履歴書やエントリーシートの添削をはじめ、面接対策などのサポートもあり、いざという時には頼れる存在があると安心して臨むことができました。
キャリアアドバイザーの方からは、転職活動をするにあたり、どういう軸でエンジニアとしてのキャリアを考えていくべきかや、履歴書や職務経歴書の内容のポイントなど、役に立つことを教えてもらいました。
- 現在の仕事内容についてと、今後どのようになっていきたいと考えているか教えてください。
実務が未経験でも1から研修をして育ててくれる、開発の経験が積める今の会社に巡り合いました。
入社前に社長と話をする機会があったのですが、これまでに自分が持っていたシステム開発の会社のイメージとは違い、自分よりも若い人や年の近い人が、数年で活躍するポジションにいると聞いて、自分も意欲が湧きそれが決め手となり入社を決意しました。
入社当初は2ヶ月間Javaの研修を受けたのですが、CodeCampでPHPをひと通り学習していたことでJavaもスムーズに理解できました。
現在のメインの仕事としては、大手企業でPMOとしてプロジェクトマネジメントの仕事をしています。 企画段階で仕様を詰めていったり、WBSを引いていったりとさまざまな視点から検証する場が設けられていたりするので、日々新たな発見があります。
今の経験が、いつか自分が世に出したいと考えるシステムを開発したりマネジメントをしたりするときに、役立つだろうと今の環境に感謝をしながら業務に勤しんでいます。
今後も、技術的な勉強をしっかりとやっていきたいですね。プログラミングスキルの向上やサーバーの仕組みなど必要なことを徹底的に理解し、自分でもできるという自信を備えたうえで、さらに10年後にはマネジメントのポジションに就けるといいなと思っています。
自分のキャリアとして、BtoB向けに大きなシステムの開発を専門とするのか、BtoC向けにwebサイトやシステムをつくるのかどちらが良いのかはまだ見えていないのですが、0から新しいものを作り上げて行く人になりたいなと考えています。
- これからプログラミング学習やエンジニアへの転職を考えている人にメッセージをお願いします。
自分もそうでしたが、プログラミングの学習は「何からはじめれば良いのかわからない」という状況からスタートします。
そもそも、どの言語を学んだら良いのか、どんなエンジニアになりたいのか、など知識がない状態では考えれば考えるほどわからなくなってしまう。 僕自身の経験では、まずは手を動かしてやってみないとわかるようにはならないし、始めてみないと何も変わらないのではないかと思っています。
だから、とにかく今はこれと決めたことを最後までやりきってみる、手当たり次第、目の前のことに集中して取り組んで、自分で作ってみる、これが次のキャリアを切り拓く手がかりになるのではないでしょうか。
転職について、未経験からのエンジニアへの転職だと企業により仕事の内容も環境もさまざまです。条件を狭めすぎず、譲れないことの優先順位を整理して、自分を受け入れてくれるところを探すと良いのではないかと思います。
例えば僕の場合、今の会社には自分の技術力だけではなく、自分自身を「面白い」「一緒に働きたい」と感じてくださって、人間性も見た上で採用してもらえた面があると思っています。
まずは、思い切ってやってみること、走り始めたら止まらずに進んでいく、わからなくても前に進んでいこうとする姿勢でいることが、自信に繋がっていくのではないでしょうか。