リモート×複業×多拠点の新しい働き方

バレエダンサー

鷲見 雄馬さん

  • 本日はCodeCampのオフィスまでお越しいただきありがとうございます。鷲見さんは海外でバレエダンサーとして活躍しながら、CodeCampでプログラミングを学習しエンジニアに転職されています。ユニークなご経験をお持ちなので、お話を聞かせていただくのを楽しみにしていました!改めてこれまでのご経歴を教えてください。

    僕は、小さい頃からバレエを続けていて芸術系の大学に在籍したあとにヨーロッパを渡り歩きながら7年間バレエダンサーとして活動していました。これまでに、ジョージア(グルジア)、スペイン・イタリア・フィンランド・エストニア・ロシア・イスラエル・日本でバレエダンサーとして舞台に立っています。
    あとは、ダンサーとしての活動と平行しながら、自分で立ち上げた雑誌のライターや編集を担当していました。ヨーロッパでできた友人にも記事の執筆をお願いしたりして、ダンサーという枠組みにとらわれずいろんな国の人が集まって情報を発信する場をつくっています。
    バレエ団を出てエンジニアになろうと思い始めたのは、今から1年くらい前です。元々、ダンサーのセカンドキャリアについて問題意識を持っていたので、そういった課題を解決するためのスキルを身に着けてサービスを開発したいと思っていました。
    そんな時にCodeCampに出会いました。海外にいながらでも現役エンジニアの方から直接プログラミングの指導が受けられるということで、バレエダンサーと両立しながらプログラミングの学習をはじめました。

  • 日本のバレエダンサーが置かれている環境について問題意識をお持ちということですが、どのような苦労をご経験されてきたのでしょうか

    日本だとバレエダンサーの世界はかなり狭く、ビジネスとしてお金が十分に回るような環境ではありません。バレエ団がスポンサー探しに苦労しているという話もよく耳にします。
    国内で活動するバレエダンサーで、ビジネスができる人と組んで何か新しいことをやろうという動きも少なく、みんな課題を感じてはいるけど「どうすればいいかわからない」という状況でした。
    元々、自分で雑誌をはじめたのもダンサーという枠の中だけにとどまっていてはいけないという問題意識がきっかけです。
    僕の年齢的にはバレエダンサーとしてまだまだ「踊れる」のですが、バレエ界の中にいる自分が技術や知識を身に着けて、環境を変えて行くしか無いと思って今は活動しています。
    ちなみに、海外でバレエダンサーが置かれている境遇は日本よりもずいぶん恵まれています。芸術の振興に対して熱心に取り組んでいて、バレエ団に所属するバレエダンサーにはしっかり給与を払っているので、バレエダンサーが「職業」として成立しやすい状況です。
    もちろん海外の方がレベルが高く文化も異なるので、競争に負けて契約期間が終われば日本に帰らなければいけなくなるなど、生き残っていくためのタフさは常に求められますが。

  • そういった厳しい環境で、バレエダンサーと並行しながらプログラミングを学習されていたんですね。実際には、どのようにCodeCampで学習を進めていたのでしょうか。

    そうですね、CodeCampの受講を開始したのは、グルジアの劇場でプロのバレエダンサーとして働いている時でした。
    プログラミングを勉強してエンジニアを目指すにあたり、雇われて働くという形だけではなく、フリーランスとして働くという選択肢も目指したいと考えていました。
    そんな働き方についても学ぶ機会があればと思って、現役のフリーランスエンジニアから直接指導をしていただけるCodeCampを選びました。
    当時は、全くプログラミングの経験がなかったので、ゼロから学べて、わからないことを直接講師に質問したり、解説してもらえる、という環境がとても助かりました。
    週6日はダンサーとして練習や舞台に立って働いていて、舞台のスケジュールによって学習時間の取れる時期とそうでない時期があったので、ダンサーとしての本業のペースにあわせて進められる学習方法はとてもありがたかったです。
    カリキュラムもオンラインで読むことができて、コツコツと学べる環境だったので飽きずに続けられました。疲れている日でも1ページでもいいから進めていこうと、着実に学習を進めていました。
    実際に学んでみると、プログラミングがパズルのようだと感じられてとても楽しかったです。普段は身体を思いきり使う仕事ですが、プログラミングでは頭を存分に働かせる必要があります。そのギャップが、むしろ良い気分転換になりました。
    どんなに疲れていても、1日の終わりにコードを書くのを習慣にしていくうちに、自分に向いているかもと思うようになりました(笑)

  • CodeCampで学んだ後にしばらくしてから日本に帰国し、エンジニアとして働いているそうですが、今はどのように過ごされているのでしょうか?

    最近は、ダンスの仕事の割合を抑え、福岡県糸島のシェアハウスに住みながら、フルリモートで働くエンジニア社員として、岐阜に本社があるIT企業で働いています。
    そもそも、日本で就職活動すらしたことなく就職/転職事情を全く知らなかったので、あらゆる転職サービスを駆使して仕事を探していきました(笑)
    職場選びでは、エンジニアとして場所や時間に縛られることなく働ける環境が理想だと考えていたので、給料よりも「働き心地」を重視していましたね。
    これまでは研修期間としてCodeCampで学習した内容に加えてJavaの学習を進めていました。最近は業務にも携わることができるようになったので、Webサイトの開発やWindowsのアプリ開発などに取り組んでいます。
    まだまだエンジニアとしては駆け出しなのですが、CodeCampでプログラミングの基礎について学び、自分で調べて問題解決しながらコードを書き進めていていくことに慣れていることがプラスになっていると思います。
    これから起業家やフリーランスとして働いていく上で、目の前の問題を自分の力で解決する能力を磨かなければいけないと思うので、自分で調べたり考えたりする力が大切なのではないかと考えています。
    今は、バレエで週3日くらい体を動かしつつ、エンジニアとしての仕事をしてスキマ時間でプログラミングの勉強をするという形で、体を動かすことと頭をつかうことを切り分けて自分のコンディションを管理しています。
    ダンサーとしての創造力と、エンジニアとしてモノを創ることを行き来することで、体も頭もフレッシュな状態で効率よくアイデアを生み出せるのではないかなと思っています。

  • それでは最後に、今後の目標や夢を教えてください。

    エンジニアとしては、スキルをこれからも磨いていきフリーランスとして独立して働けるように自分を高めていきたいと考えています。
    今は、福岡の拠点と東京がある実家を行き来しながら働いているので、自分がこれから作るサービスも時間や場所に縛られずに使えるサービスがつくれたらいいなと。
    福岡はスタートアップに力を入れていて、起業のためのネットワークをつくることができるので、そこで生まれたものが日本だけではなく海外やヨーロッパにも届いていくように実現していきたいですね。
    テーマとしてはアーティストやアスリートがスポンサーに依存しないで活躍できるような社会を実現することや、オンラインで誰もが質の高いコンディション管理や治療が受けられるようになること、引退後のセカンドキャリアを支援するようなこと等をしていきたいと考えています。
    テクノロジーを活用することで、これまでサポートを受けることができなかった人たちに必要な支援を届けていきたいです。
    バレエダンサーだった僕自身のチャレンジや働き方が、アーティストやアスリートの方々に勇気を与えられるようなものになれば嬉しいですし、自分自身にとっても最高な生き方を切り拓いていければいいなと考えています。

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